止めようとしても暴走したあたしは涙を止める事なんて出来なくて、唇を噛締めて頬を伝う涙を必死に拭う。
心配そうに覗き込む響先生の声が尚更後悔の念を強くした。
後悔するってわかって宙を受け入れたはずなのに…。
「思い出したのか?…千茉莉、宙のキスは忘れろ。何度も言っているだろう?お前のファーストキスは俺だって」
「せんせっ…響せんせぇ…ッ…あたし…酷いよね。バカだよね。…宙…ごめん。ごめんね」
あたしはずるい。
あたしは卑怯だ。
こんなあたしを亜希さんと似ているなんて言っちゃダメだよ。先生。
心配そうに覗き込む響先生の声が尚更後悔の念を強くした。
後悔するってわかって宙を受け入れたはずなのに…。
「思い出したのか?…千茉莉、宙のキスは忘れろ。何度も言っているだろう?お前のファーストキスは俺だって」
「せんせっ…響せんせぇ…ッ…あたし…酷いよね。バカだよね。…宙…ごめん。ごめんね」
あたしはずるい。
あたしは卑怯だ。
こんなあたしを亜希さんと似ているなんて言っちゃダメだよ。先生。



