ハスキー

『さすが高いだけありますね~一度来たかったんですよ,この店に!!
やはりお目が高いなぁ校長!!』
『本当にあの指名料とるだけ可愛い女の子が多いねぇ。
ははッ。まぁ君も楽にしなさい,


荒井クン。』

そばを通ったヨシ店長をひっぱる。
『店長ぉぉぉ?
この人たち,あたしの学校の人なんだけどぉ??
店長はあたしをやめさせたいの??』
満面の笑顔で店長を見つめる。

かなり困った様子のヨシ店長。
『.....やっぱりか。
校長とか言ってるからさぁ,怪しいと思ってわざとナルの指名料ごまかして2倍だ,って言ったんだよ。
お前指名No.1だろ?
けどよ,この子にする,金はそれだけ払う,って言って聞かねぇし。
適当に相手して酔い潰せ。
この客に限り許す。』
『そんな,他の『君がねおんチャンなんだぁ。やっぱりかわいいねぇ~』
このハゲ....ドンペリのビンで頭かち割ってやる。
と思ったが....。

しょうがない,《仕事》だ。
声のトーンをあげて話す。
『ご指名ありがとうございますぅ。
皆さまはぁ,どんなお仕事なさってるんですかぁ?
ねおん,知りたいですぅ。』
そして営業スマイル。