あたしもその中で呼吸をし,生きている。


『今日お店行こっかな。』
あそこにしか...あたしを見てくれる人たちはいない。
安らぎ。
それはほんのつかの間のもの。
でも一瞬でも開放されたいんだ。

必要としてくれるから。
どんなあたしでも,それでいいって言ってくれる人がいるから。


ねぇ,あたしは必要ですか。
ここにいてもいいですか。


あたしは,階段を下り学校を出て少し乾いた髪を風になびかせ,また答えの無い質問を考えていた。