あたしと龍也先輩が付き合うきっかけになったとき、暁先輩が一芝居打ってくれた。
そのときにあたしにキスしようとした暁先輩に、龍也先輩が
「おまえの大事な杏ちゃんに言うぞ。」
とか何とか言っていたのを思い出す。
暁先輩は杏ちゃんの話になると凄く動揺するらしい。
それをわかっていて龍也先輩や響先輩は何かとからかっている。
きっと暁先輩にとって取って杏ちゃんはすごく大事な人なんだと思う。
だって、杏ちゃんの名前が出るたび、不機嫌そうな顔をするくせに、その瞳がとても愛しいものを思い出すように遠くを見つめるの。今も多分彼女の事を考えているんだろう。
何だかこっちまで、切なくなるような瞳でどこか遠くを見ている暁先輩をあたしはぼうっと見詰めていた。
その一瞬だけは龍也先輩の事忘れていたかもしれない。
不意に呼ばれた自分の名前に反応するまで、あたしは暁先輩を見詰めていた。
「聖良どうした。遅いから心配したぞ。何暁のことじっと見つめてんだよ。」
「え?ああ、ちょっと見とれて…。」
ぼうっとして答えたから思わず出た言葉にはっとして口元に手を当てる。…が、時既に遅し。
バッチリ龍也先輩には聞こえていたみたいで…。
「ほお~~~。聖良は俺以外の男に見とれるんだ。やっぱりまだ身体に教え足りなかったかな?」
げ!!またそれですか?
そのときにあたしにキスしようとした暁先輩に、龍也先輩が
「おまえの大事な杏ちゃんに言うぞ。」
とか何とか言っていたのを思い出す。
暁先輩は杏ちゃんの話になると凄く動揺するらしい。
それをわかっていて龍也先輩や響先輩は何かとからかっている。
きっと暁先輩にとって取って杏ちゃんはすごく大事な人なんだと思う。
だって、杏ちゃんの名前が出るたび、不機嫌そうな顔をするくせに、その瞳がとても愛しいものを思い出すように遠くを見つめるの。今も多分彼女の事を考えているんだろう。
何だかこっちまで、切なくなるような瞳でどこか遠くを見ている暁先輩をあたしはぼうっと見詰めていた。
その一瞬だけは龍也先輩の事忘れていたかもしれない。
不意に呼ばれた自分の名前に反応するまで、あたしは暁先輩を見詰めていた。
「聖良どうした。遅いから心配したぞ。何暁のことじっと見つめてんだよ。」
「え?ああ、ちょっと見とれて…。」
ぼうっとして答えたから思わず出た言葉にはっとして口元に手を当てる。…が、時既に遅し。
バッチリ龍也先輩には聞こえていたみたいで…。
「ほお~~~。聖良は俺以外の男に見とれるんだ。やっぱりまだ身体に教え足りなかったかな?」
げ!!またそれですか?



