「クスクス…聖良はその電卓と本当に相性が悪いよな。今日はいつものMy電卓持ってこなかったのか?」
ゆっくりと眼鏡を外しながら色っぽい瞳で覗き込んで来るのはやめてください。
その瞳に弱いのがわかってワザとやっているでしょう?
「うん…今朝寝坊しちゃったから忘れてきちゃって。」
瞳を逸らして龍也先輩に背を向けると再び机に向かおうと椅子を引いた。
それなのに座ることが出来なかったのは龍也先輩に後ろから抱き締められてしまったから。
「確かに…今朝の寝坊は俺にも半分責任があるな。」
耳を噛むようにして話さないで下さい。心臓の音が聞こえちゃいそう…。
「半分?もっとだと思いますけど?」
耳から伝わる低いセクシーな声があたしから全身の力を奪っていって足に神経を集中していないと立っている事もできない。声を震わせずに話せているかも怪しいところだ。
「そんな事無いだろう?それじゃ眠れなかったのは俺のせいみたいじゃないか。」
グイと肩を引き寄せられたかと思うとあっという間に身体が反転して龍也先輩の腕の中に向かい合う形で収まっていた。
物凄く近い距離にある魔性の瞳に屈服するまいと不満げに睨んで抗議してみる。誰がなんと言ったって今朝の寝坊は龍也先輩のせいなのよ?
「……違うとでも?」
精一杯のあたしの抵抗に一瞬言葉を詰まらせた龍也先輩。やっぱり自分でも昨夜の事が原因だっていう自覚があるみたいね。
ゆっくりと眼鏡を外しながら色っぽい瞳で覗き込んで来るのはやめてください。
その瞳に弱いのがわかってワザとやっているでしょう?
「うん…今朝寝坊しちゃったから忘れてきちゃって。」
瞳を逸らして龍也先輩に背を向けると再び机に向かおうと椅子を引いた。
それなのに座ることが出来なかったのは龍也先輩に後ろから抱き締められてしまったから。
「確かに…今朝の寝坊は俺にも半分責任があるな。」
耳を噛むようにして話さないで下さい。心臓の音が聞こえちゃいそう…。
「半分?もっとだと思いますけど?」
耳から伝わる低いセクシーな声があたしから全身の力を奪っていって足に神経を集中していないと立っている事もできない。声を震わせずに話せているかも怪しいところだ。
「そんな事無いだろう?それじゃ眠れなかったのは俺のせいみたいじゃないか。」
グイと肩を引き寄せられたかと思うとあっという間に身体が反転して龍也先輩の腕の中に向かい合う形で収まっていた。
物凄く近い距離にある魔性の瞳に屈服するまいと不満げに睨んで抗議してみる。誰がなんと言ったって今朝の寝坊は龍也先輩のせいなのよ?
「……違うとでも?」
精一杯のあたしの抵抗に一瞬言葉を詰まらせた龍也先輩。やっぱり自分でも昨夜の事が原因だっていう自覚があるみたいね。



