からかうように『当ててみて下さい。』と悪戯めいたウィンクをして少し意味深に流し目を送ってみる。いつも翻弄されてばかりのあたしだけど、最近は龍也先輩に時々反撃するのが密かな楽しみになりつつあったりして…。
今日もここぞとばかりにちょっぴりだけイジワルをしてみても良いよね?
もちろん度が過ぎると後でお仕置きされちゃうからさり気無くだけど…。
「何?聖良にリボンでもつけてくれるって言うのか?」
「ふふっ…似たようなものですね。」
自分で言っておきながら、あたしの返事に目を大きく見開いて驚く先輩の表情に思わず吹き出してしまった。
龍也先輩はそんなあたしを照れ隠しなのかチロッと睨む。
「あのね、これです。」
ドキドキしながら手渡したのは、頭上から降り注いでくる桜の花びらと同じ色の封筒。
龍也先輩はどんな顔をするかしら。
驚くわよね。
喜んでくれるかな?
呆れられちゃったらどうしよう。
でも、きっとあたしの大好きなあの笑顔で笑ってくれるよね。
「手紙?…今開けていいのか?」
コクリと頷くと同時にそれはあたしの手をフ…と離れた。
封筒が手を離れ先輩へと渡った瞬間にビクリと電気が走ったように身体が跳ねた。
それは先輩があたしの気持ちを受け取ったことへの緊張からだったのか…。
それともこの後の、先輩の口から出る言葉があたし達の運命を変えるかもしれないという不安からだったのか…。
自分でも良くわからない。
わかっているのはただ、今この瞬間にあたしの未来が変わるかもしれないということだけ。
ドキドキと五月蝿い心臓を両手で抑え、先輩が封を切るのを黙って見つめる。
カサ…
中身を取り出し開く音がやけに大きく聞こえた。
今日もここぞとばかりにちょっぴりだけイジワルをしてみても良いよね?
もちろん度が過ぎると後でお仕置きされちゃうからさり気無くだけど…。
「何?聖良にリボンでもつけてくれるって言うのか?」
「ふふっ…似たようなものですね。」
自分で言っておきながら、あたしの返事に目を大きく見開いて驚く先輩の表情に思わず吹き出してしまった。
龍也先輩はそんなあたしを照れ隠しなのかチロッと睨む。
「あのね、これです。」
ドキドキしながら手渡したのは、頭上から降り注いでくる桜の花びらと同じ色の封筒。
龍也先輩はどんな顔をするかしら。
驚くわよね。
喜んでくれるかな?
呆れられちゃったらどうしよう。
でも、きっとあたしの大好きなあの笑顔で笑ってくれるよね。
「手紙?…今開けていいのか?」
コクリと頷くと同時にそれはあたしの手をフ…と離れた。
封筒が手を離れ先輩へと渡った瞬間にビクリと電気が走ったように身体が跳ねた。
それは先輩があたしの気持ちを受け取ったことへの緊張からだったのか…。
それともこの後の、先輩の口から出る言葉があたし達の運命を変えるかもしれないという不安からだったのか…。
自分でも良くわからない。
わかっているのはただ、今この瞬間にあたしの未来が変わるかもしれないということだけ。
ドキドキと五月蝿い心臓を両手で抑え、先輩が封を切るのを黙って見つめる。
カサ…
中身を取り出し開く音がやけに大きく聞こえた。



