振り返って俺に抗議しようとした聖良の唇を強引に奪う。
「あ…んふっ…やん…っ、」
唇が離れた一瞬に聖良から漏れる甘い声…。
あ、もうダメだ。理性の最後の砦が決壊しそう。
「なあ、聖良。男のシャツを着る意味って知ってる?」
わざと耳元で唇が触れるようにして聞いてみる。俺絶対に自分で自分を追い込んでる気がする。
「きゃ…くすぐったい。知りませんよそんなの。意味なんてあるんですか?」
「あるよ。『脱がせて下さい』って意味なんだよ。」
俺はニッコリと悪魔の笑みを浮かべて聖良の様子を伺う。
「また…私を困らせようとしているんですね?」
「困らせてるのは聖良のほうだろう?こんな色っぽい格好して俺を誘ってるんだから。」
「誘ってません。先輩が貸してくれたんじゃないですか。私が選んだんじゃありません。」
「たしかにそうだけど、でも、そんなに無防備に胸とか足とかさらけ出されるとねえ?」
そう言って後から覗き込むようにじっと聖良の胸元を見る。
「先輩のえっち!もう、離して下さい。」
あわてて胸元を隠そうとする聖良の腕を抑え先ほど窓ガラスに張り付いていたのと同じ場所に固定する
「やだ、離さない。このまま食べちゃってもいい?」
「はあ?何を食べるんですか?さっきお昼食べたじゃないですか。」
「聖良を食べたいの。だめ?」



