龍也先輩はあたしの手を掴むと屋上を後にした。
二人をあの貯水タンクのある最屋上に残したまま。
「先輩…龍也先輩!愛子先輩と淳也先輩を助けてあげなくちゃダメですよ。」
「良いんだよ、少しくらいお灸を据えておかないとな。」
「でも…。」
「心配ないよ。朝まであそこにいる事はないだろうから。」
「え?どうしてわかるんですか?」
「世の中には文明の利器っていうもんがある。俺達が見られているって気付いたのはどうしてだった?」
「どうして…あ、携帯?」
「そう。今は頭に血が上ってるから気付かないかもしれないけど、暫くしたら気付くさ。誰か助けに来るだろうから大丈夫だ。」
「よかった。本気で朝まで置き去りにするつもりかと思いましたよ。」
「本当にそうしてやりたい気分だけどね。聖良が嫌がるだろうからやめた。…さ、フケるぞ。」
「え!あれって本気だったんですか?」
「当たり前だ。ほら教室行ってカバン取って来るぞ。」
「そんなの無理です。ちょっと…龍也先輩?」
龍也先輩はあたしの教室の前まで来ると、渋っているあたしをいきなり抱き寄せた。
周りにクラスメイトがいるのにと動揺していると、今度はいきなりあの瞳で見つめられ唇を奪われた。
途端に火がついたように顔が真っ赤になる。
龍也先輩は戸惑って真っ赤になっているあたしにを横目に、何事も無かったように教室に入ると荷物をまとめるように言った。
真っ赤な顔で先輩の催眠術にかかったようにフラフラと荷物をまとめる。
「聖良は熱があるみたいだから午後は休ませるよ。担任にはそう伝えておいて。」
龍也先輩がクラスメイトにそう言っているのが聞こえたけどそれを否定する気にもなれなかった。
きっとあたしはどう見ても熱があるとしか思えないくらい頬も耳熱かったんだもの。
あたしを送ると言い訳して学校を本当にサボってしまった龍也先輩。
これって生徒会長がしても良いことなんですか?
二人をあの貯水タンクのある最屋上に残したまま。
「先輩…龍也先輩!愛子先輩と淳也先輩を助けてあげなくちゃダメですよ。」
「良いんだよ、少しくらいお灸を据えておかないとな。」
「でも…。」
「心配ないよ。朝まであそこにいる事はないだろうから。」
「え?どうしてわかるんですか?」
「世の中には文明の利器っていうもんがある。俺達が見られているって気付いたのはどうしてだった?」
「どうして…あ、携帯?」
「そう。今は頭に血が上ってるから気付かないかもしれないけど、暫くしたら気付くさ。誰か助けに来るだろうから大丈夫だ。」
「よかった。本気で朝まで置き去りにするつもりかと思いましたよ。」
「本当にそうしてやりたい気分だけどね。聖良が嫌がるだろうからやめた。…さ、フケるぞ。」
「え!あれって本気だったんですか?」
「当たり前だ。ほら教室行ってカバン取って来るぞ。」
「そんなの無理です。ちょっと…龍也先輩?」
龍也先輩はあたしの教室の前まで来ると、渋っているあたしをいきなり抱き寄せた。
周りにクラスメイトがいるのにと動揺していると、今度はいきなりあの瞳で見つめられ唇を奪われた。
途端に火がついたように顔が真っ赤になる。
龍也先輩は戸惑って真っ赤になっているあたしにを横目に、何事も無かったように教室に入ると荷物をまとめるように言った。
真っ赤な顔で先輩の催眠術にかかったようにフラフラと荷物をまとめる。
「聖良は熱があるみたいだから午後は休ませるよ。担任にはそう伝えておいて。」
龍也先輩がクラスメイトにそう言っているのが聞こえたけどそれを否定する気にもなれなかった。
きっとあたしはどう見ても熱があるとしか思えないくらい頬も耳熱かったんだもの。
あたしを送ると言い訳して学校を本当にサボってしまった龍也先輩。
これって生徒会長がしても良いことなんですか?



