【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~

聖良が眼鏡を外し見つめられると弱いのを俺は知っている。

いつもより至近距離でないと聖良の顔すらよく見えないのを良い事に聖良を堕としたい時は必ず眼鏡を外していつもより潤んだ瞳で迫ってみる。

今日だってほら…すでに心が揺らいでいるのがわかる。
少し意地悪な流し目を送って誘うように甘い言葉を囁いてみた。

「聖良…好きだよ。」

俺の言葉は罠だって聖良はちゃんとわかっている。

わかっているのに、この距離で見つめて甘く囁くともう思考回路が停止するようだ。

瞳が潤んで俺に魅入られたように動けなくなっている。ひょっとしたら俺って催眠術の才能があるのかもしれない。

聖良が頷くまで後一押しだな

「一人寝はイヤだな。傍にいてくれる?」

駄目押しの一言でコクンと頷く聖良。

こんな姿もやっぱりカワイイ。

男に迫られて、こんな風になってしまうのは俺だからだと思って良いよな?

他の誰かでこんな風になったら俺そいつを殺しかねないぞ。

その辺も後でゆっくり聖良を問い詰めてみようと考えながらこの後の予定を考えつつ、その柔らかな唇に何度も想いを寄せた。