【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~

「天気もいいし、気持ち良いもんなぁ。こんな日は聖良を抱きしめて昼寝していたいよな。」

あたしは抱き枕じゃありません!

「このまま押し倒したら授業は無理だよな?」

凄く怖いです、その台詞…。

「外で開放的に誰かに見られるかもってスリルのあるエッチって言うのも良いかもな?」

絶対にイヤです。

「せ~い~ら♪諦めて俺とサボろう?」

生徒会長のお言葉とは思えませんが?

ああもう、誰か来て助けて欲しい。


龍也先輩は大好きだけど、最近彼は暴走すると場所を選ばない傾向がある。

学校であろうと人前であろうとお構い無しに抱きしめたりキスしたりって言うのが自然になってきた。このままエスカレートしてしまうんじゃないかと時々不安になるときがある。
本人はからかっているつもりかもしれないけど、本気と冗談の境があたしには判断できない事が多くて、いつも龍也先輩の言葉にドキドキしてしまうの。

そんなあたしを龍也先輩は眼鏡を外して5割増くらい色っぽい、あたしをからかう時独特のチラリと視線を流す意地悪な目で見ている。

この目を見ると思考回路が完全に停止して、催眠術にでもかかったように惹きつけられる。