「―――!」
「ほらな、聖良は警戒心ゼロだから、簡単にキスくらい奪えるぞ。絶対に気を付けろよ?」
頬も耳も熱くなっていくのがわかる。
確かにあたしたちのいる場所は死角になっていて見えにくいかもしれないけれど、屋上には他にも学生がいて、あたしたちだけじゃないのに…。
「もう…誰かに見られたらどうするんですか?」
「見せておけばいい。なんだったら聖良は俺のものだって大声で叫んでキスしてやろうか?」
「いやっ…いいです。やめて下さい。」
「そうかあ?遠慮しなくて良いのに。」
そう言ってニヤニヤと意味ありげな笑いを浮かべる龍也先輩に、もしかしたら本気かもしれないと思わず顔が引きつってしまう。
反応して言い返すと、またからかわれるのがわかっているから、聞こえなかったふりをして視線を合わせないようにそっぽを向いた。
先輩の言葉を無視したままタマゴサンドを一つ取って頬張る。
「クスッ……うまそうに食べるんだな、タマゴサンドうまいか?」
「うん、おいしいですよ。先輩も食べます?まだありますよ。たくさん作ったんです。」
「そうだな、聖良で味見してから決めようか。」
「あ、これ少し食べてみます…んんっ!」
手にした食べかけのタマゴサンドを一口味見するのかと思って差し出したあたしの手をグイと引寄せて龍也先輩は再び唇を塞いだ。
ビックリして目を閉じる暇も無いくらいで、固まっていると龍也先輩がチロ…と味わうようにあたしの唇を舐めた。
あんまりビックリして、口の中にあったタマゴサンドは一気に喉への滑り込んで、あたしは喉を詰まらせる所だった。
「ほらな、聖良は警戒心ゼロだから、簡単にキスくらい奪えるぞ。絶対に気を付けろよ?」
頬も耳も熱くなっていくのがわかる。
確かにあたしたちのいる場所は死角になっていて見えにくいかもしれないけれど、屋上には他にも学生がいて、あたしたちだけじゃないのに…。
「もう…誰かに見られたらどうするんですか?」
「見せておけばいい。なんだったら聖良は俺のものだって大声で叫んでキスしてやろうか?」
「いやっ…いいです。やめて下さい。」
「そうかあ?遠慮しなくて良いのに。」
そう言ってニヤニヤと意味ありげな笑いを浮かべる龍也先輩に、もしかしたら本気かもしれないと思わず顔が引きつってしまう。
反応して言い返すと、またからかわれるのがわかっているから、聞こえなかったふりをして視線を合わせないようにそっぽを向いた。
先輩の言葉を無視したままタマゴサンドを一つ取って頬張る。
「クスッ……うまそうに食べるんだな、タマゴサンドうまいか?」
「うん、おいしいですよ。先輩も食べます?まだありますよ。たくさん作ったんです。」
「そうだな、聖良で味見してから決めようか。」
「あ、これ少し食べてみます…んんっ!」
手にした食べかけのタマゴサンドを一口味見するのかと思って差し出したあたしの手をグイと引寄せて龍也先輩は再び唇を塞いだ。
ビックリして目を閉じる暇も無いくらいで、固まっていると龍也先輩がチロ…と味わうようにあたしの唇を舐めた。
あんまりビックリして、口の中にあったタマゴサンドは一気に喉への滑り込んで、あたしは喉を詰まらせる所だった。



