温かくまどろむ幸せな夢の中龍也先輩が優しくあたしの名前を呼ぶ。

優しく髪を剥く温かい大きな手。
いつもあたしを包み込んでくれる優しい龍也先輩の手があたしに触れるこの感覚が大好き。

温かい腕に抱かれて髪に頬に額にキスをするあなたの柔らかな唇を感じると体の奥底からあなたをもっと感じたいと思う気持ちが溢れてくる。

あなたが好き…。

ギュッとあなたを抱きしめて想いを伝えるとクスクスと笑いながら抱きしめ返してくれるこの瞬間がとても幸せで…。

もっともっとあなたを近くに感じたくなる。

「もっと…キス…して…。」

心の求めるままに想いを言葉に乗せると応える様に唇に優しいキスが落とされる。


「聖良…好きだよ。」


耳元で響く優しい先輩の声に体の力がどんどん抜けて、熱い息が耳から首筋へと移動していくたびに肌が粟立っていくのを感じる。

夢なのに何故かとてもリアルで本当に先輩があたしに触れているみたいに感じてしまって恥ずかしくなる。
早く目覚めなくちゃ…。

こんな夢を見ているなんて龍也先輩に思われたくないよ


そう…夢…だよね…?