気が付いたら先輩の腕枕で一緒の布団で眠っていてビックリしてしまった。
自分が何をしたのかはっきりとは覚えていないけど何となく薄っすらとは覚えている。
あれ、お酒だったんだ。クリスマスに引き続き2回目の失態。
龍也先輩もいい加減呆れていたんじゃないかな?
あれから2時間近く眠っていたらしく外はうっすらと明るくなり始めていた。
小さな声であたしの名前を呼ぶ龍也先輩の顔をそっと覗き込むと幸せそうに微笑みながら眠る目から綺麗な涙が一筋零れて頬を濡らしていった。
胸がぎゅぅっと掴まれた様に痛くて傍に座り込んだまま顔にかかった髪を剥いてあげていたら、先輩は何かを抱きしめるように腕を伸ばした。あたしは抱きしめてあげなくちゃいけないような気がしてそっと龍也先輩を抱き寄せてそのまま膝に彼の頭を乗せた。
安心したように再び眠りに付く龍也先輩を見つめながらあたしはずっと考えていた。
彼を毎日安らかな眠りにつかせてあげるにはどうしたらいいんだろうって。
たった独り悪夢を見続ける先輩にあたしは何をしてあげればいいんだろう。
『聖良が傍にいてくれればぐっすり眠れるかもしれない。聖良は俺の抱き枕になってくれるのか?』
あの言葉は冗談なんかじゃなく心からの言葉だったのかもしれない。
だったら彼が求めているのは…。
あたしのするべき事は…。
自分が何をしたのかはっきりとは覚えていないけど何となく薄っすらとは覚えている。
あれ、お酒だったんだ。クリスマスに引き続き2回目の失態。
龍也先輩もいい加減呆れていたんじゃないかな?
あれから2時間近く眠っていたらしく外はうっすらと明るくなり始めていた。
小さな声であたしの名前を呼ぶ龍也先輩の顔をそっと覗き込むと幸せそうに微笑みながら眠る目から綺麗な涙が一筋零れて頬を濡らしていった。
胸がぎゅぅっと掴まれた様に痛くて傍に座り込んだまま顔にかかった髪を剥いてあげていたら、先輩は何かを抱きしめるように腕を伸ばした。あたしは抱きしめてあげなくちゃいけないような気がしてそっと龍也先輩を抱き寄せてそのまま膝に彼の頭を乗せた。
安心したように再び眠りに付く龍也先輩を見つめながらあたしはずっと考えていた。
彼を毎日安らかな眠りにつかせてあげるにはどうしたらいいんだろうって。
たった独り悪夢を見続ける先輩にあたしは何をしてあげればいいんだろう。
『聖良が傍にいてくれればぐっすり眠れるかもしれない。聖良は俺の抱き枕になってくれるのか?』
あの言葉は冗談なんかじゃなく心からの言葉だったのかもしれない。
だったら彼が求めているのは…。
あたしのするべき事は…。



