【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~

思いっきり顔をしかめた聖良だったが結局一気に流し込まれた酒をどうすることも出来ずに俺は呆然とするしかなかった。

ふらつく聖良を支え様子を見ていると徐々に頬が染まり目がトロンとうつろになってくる。
そして10分後。案の定俺の心配した事はそのまんま起こってしまった。


「せんぱぁい。大好きぃvv」

きた!酔っ払い聖良のキスタイム。

クリスマスの時同様、酔っ払った聖良は俺にキスをするといきなり布団に引きずり込んだ。

あの時とパターンが一緒じゃねぇかよっ!!

いや、あのときよりも格好が色っぽくて俺を組み伏せ跨るようにしてキスをしてくるそのポーズはチラリと見えそうで見えないギリギリなところで…もう視線がそらせなくて困る。

今ふすまが開いたらどう見ても聖良が俺を襲っているようにしか見えないって。

ここでどうにかなってしまうのはどうしても避けたい。
頼むから俺の理性に入ったヒビがこれ以上広がりませんように。
一体新年早々何度目の理性と本能の戦いなんだろう。
俺って本当に今年はついていないような気がする。

本能を押し込める為聖良の色っぽい姿を見ない様にギュッと目を瞑って耐えると、ふわりと頭を抱きしめて聖良の胸元に引き寄せられた。
まるで子どもをあやすようなその仕草…何だか記憶に新しいシチュエーションにもあった気がする。

「龍也先輩…あたしが子守唄歌ってあげますからね。ネンネしましょうねぇ。」


またか…