恥ずかしそうにしがみついていた手を離し俺から数歩離れると、先にスタスタの歩き始めた。
その様子に含みまでわかっっちゃいないだろうな。そう思いつつも真っ赤になって俺から視線を反らす聖良を見ているとやっぱり可愛くて愛しくてもっとからかいたくなってしまう。
「せ~い~ら。待てよ。暗いからちゃんと俺と一緒にいないと…」
聖良の腕を取ろうとして手を伸ばした時だった。
俺達のすぐ傍の木で何かが大きくゆれた
それに反応して聖良がビクッと後ずさりしたと同時にバランスを崩し足を滑らせたのがわかった。
慌てて聖良を抱きとめようと手を伸ばすがあと少しのところで届かなかった。
「きゃあああああああああああああっ!」
ザバーン!
俺の手をすり抜けて足を滑らせた聖良が沼に落ちた。
反射的に聖良の後を追って闇の中に飛び込む。
真っ暗な視界の無い沼の中をどう聖良を捜したのかは記憶が無い。
心で聖良を呼びながら闇の中に手を伸ばし、指に触れた聖良の手を思い切り掴んで引き上げたのだけは覚えている。
その様子に含みまでわかっっちゃいないだろうな。そう思いつつも真っ赤になって俺から視線を反らす聖良を見ているとやっぱり可愛くて愛しくてもっとからかいたくなってしまう。
「せ~い~ら。待てよ。暗いからちゃんと俺と一緒にいないと…」
聖良の腕を取ろうとして手を伸ばした時だった。
俺達のすぐ傍の木で何かが大きくゆれた
それに反応して聖良がビクッと後ずさりしたと同時にバランスを崩し足を滑らせたのがわかった。
慌てて聖良を抱きとめようと手を伸ばすがあと少しのところで届かなかった。
「きゃあああああああああああああっ!」
ザバーン!
俺の手をすり抜けて足を滑らせた聖良が沼に落ちた。
反射的に聖良の後を追って闇の中に飛び込む。
真っ暗な視界の無い沼の中をどう聖良を捜したのかは記憶が無い。
心で聖良を呼びながら闇の中に手を伸ばし、指に触れた聖良の手を思い切り掴んで引き上げたのだけは覚えている。



