2時間くらい手伝った頃だったろうか。美奈子が休憩を取るように勧めてくれた。
足元に小さなストーブがあるとはいえ、一番冷え込みの厳しい夜中の時間帯に屋外のテントでの販売だ。しかも薄い着物と袴だけの姿で長時間いると体が芯から冷えてくる。
交代で休憩所で温まってくるのだが他のバイトは順番に休憩を取り、いつの間にか俺達が最後になっていた。
地元でもかなり有名なこの神社は、この辺りではかなり大きく格式があるらしい。規模をみても拝殿が一つの小さな神社とは違い、いくつもの社がある。
美奈子の言っていた休憩所は母屋と隣接しており少し距離があるらしい。
日中なら大して危険な事も無いが月明かりだけが頼りの夜のことだ。
滑りやすい枯葉や木々で鬱蒼とした中を歩いて神社の裏手の薄暗い休憩所に向かうのは一人では危険と言う事で、必ずふたりペアで行動する事になっているようだ。
美奈子に教えてもらった道程を聖良の手を引いて歩く。
鬱蒼とした神社の人気の無い場所は何だか不気味で幽霊とかそう言ったものを信じない俺でも何か出そうな気がしてくる。
そんな風に考えるのは美奈子がテントを出る前に耳打ちした話が何処かに引っ掛かっていたからかもしれない。
足元に小さなストーブがあるとはいえ、一番冷え込みの厳しい夜中の時間帯に屋外のテントでの販売だ。しかも薄い着物と袴だけの姿で長時間いると体が芯から冷えてくる。
交代で休憩所で温まってくるのだが他のバイトは順番に休憩を取り、いつの間にか俺達が最後になっていた。
地元でもかなり有名なこの神社は、この辺りではかなり大きく格式があるらしい。規模をみても拝殿が一つの小さな神社とは違い、いくつもの社がある。
美奈子の言っていた休憩所は母屋と隣接しており少し距離があるらしい。
日中なら大して危険な事も無いが月明かりだけが頼りの夜のことだ。
滑りやすい枯葉や木々で鬱蒼とした中を歩いて神社の裏手の薄暗い休憩所に向かうのは一人では危険と言う事で、必ずふたりペアで行動する事になっているようだ。
美奈子に教えてもらった道程を聖良の手を引いて歩く。
鬱蒼とした神社の人気の無い場所は何だか不気味で幽霊とかそう言ったものを信じない俺でも何か出そうな気がしてくる。
そんな風に考えるのは美奈子がテントを出る前に耳打ちした話が何処かに引っ掛かっていたからかもしれない。



