【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~

「せっかくの着物姿なのにわざわざ脱がす事考えたりしませんよ。」

「そうかぁ?俺だったらすぐに脱がせたくなると思うんだけどなあ。」

「ははっ…そうですか。」

あんなに縛ってあるのに脱がそうなんて面倒くさい事どうして考えられるんだろう。
俺だったらやっぱり片手で脱がせられるボタンとかが良いんだけど…って、オイオイ。何考えてるんだよ。

「ぜってぇ我慢なんて無理だと思うんだけどなあ。着物ってメチャクチャ色っぽいしさぁ。」

そりゃそうだろうけどサ。聖さん…なんだか俺の事煽っているよな。この間のクリスマスの時と別人みたいじゃねぇか。

「まあ、持っていけ。で、本当に我慢できて使わなかったらそのときは受け取ってやる。それならいいだろう?」

「……わかりました。じゃあ、とりあえず預かっていきます。後で必ず返しますから。」

「おまえの強靭な理性も今夜までだと俺は思うんだがな。明日を楽しみにしているよ。門限は無いからせいぜい好きなだけイチャイチャしてくるんだな。」

イチャイチャって…俺の理性が絶対に持たないと決め付けてるよこの人。

なんだか意地でも我慢してやりたくなってきた。