「聖良、お年玉やるよ。ほら。」
「うわ、お兄ちゃんいいの?うれしい。ありがとう。」
「いいって、いつまでも龍也を待たせてるんじゃねぇよ。早く準備してこい。そのままじゃ寒いだろ?」
「あ、うん。龍也先輩、少し待っていて下さいね。」
いつもよりしとやかに階段を上がっていく聖良を見送ると、聖さんに視線を戻す。
ニヤニヤと俺を見るその意味ありげな視線が気になるんだって。
「龍也。おまえにもお年玉だ。」
「ええ?俺受け取れないですよ。」
「いいから持っていけ、今夜は色々と物入りになるかもだしな。」
聖さんが差し出す袋を押し戻そうとする俺の手を制して、聖さんはなにやら訳の分からないことを言い出した。
「おまえ、聖良の着物姿見て色っぽいとか思わねぇのかよ。」
「そりゃ、思いますよ。あんな色っぽい聖良を連れて歩くのはちょっと周りの視線がこわいですね。」
「だろうな。しっかり護ってくれよ。変なのに絡まれないようにな。」
「護りますよ。でもそれとお年玉は別です。受け取れないですよ。」
「バカ。おまえ今夜何もなく聖良を帰すつもりなのか?」
「へ?」
「正月はホテル料金だって高いんだ。着物だって脱いだら着せてもらうのに着付け料とか別料金で取られるんだぞ?普段以上にいろいろかかるんだから、とっておけ。」
「……それって、聖さん俺が今晩我慢できないと思っているんですか?」
「思ってる。」
即答かよ。
「うわ、お兄ちゃんいいの?うれしい。ありがとう。」
「いいって、いつまでも龍也を待たせてるんじゃねぇよ。早く準備してこい。そのままじゃ寒いだろ?」
「あ、うん。龍也先輩、少し待っていて下さいね。」
いつもよりしとやかに階段を上がっていく聖良を見送ると、聖さんに視線を戻す。
ニヤニヤと俺を見るその意味ありげな視線が気になるんだって。
「龍也。おまえにもお年玉だ。」
「ええ?俺受け取れないですよ。」
「いいから持っていけ、今夜は色々と物入りになるかもだしな。」
聖さんが差し出す袋を押し戻そうとする俺の手を制して、聖さんはなにやら訳の分からないことを言い出した。
「おまえ、聖良の着物姿見て色っぽいとか思わねぇのかよ。」
「そりゃ、思いますよ。あんな色っぽい聖良を連れて歩くのはちょっと周りの視線がこわいですね。」
「だろうな。しっかり護ってくれよ。変なのに絡まれないようにな。」
「護りますよ。でもそれとお年玉は別です。受け取れないですよ。」
「バカ。おまえ今夜何もなく聖良を帰すつもりなのか?」
「へ?」
「正月はホテル料金だって高いんだ。着物だって脱いだら着せてもらうのに着付け料とか別料金で取られるんだぞ?普段以上にいろいろかかるんだから、とっておけ。」
「……それって、聖さん俺が今晩我慢できないと思っているんですか?」
「思ってる。」
即答かよ。



