【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~

年が明けるまで後約1時間になる頃、俺は蓮見家の前までやって来た。

よく晴れた星の綺麗な夜だが、寒さは今年一番になると先ほど天気予報で言っているのを聞いた。

クリスマスの朝、聖良に貰った手編みのセーターとマフラーを着て来て良かったと恥ずかしそうにプレゼントを渡してくれた聖良の顔を思い出しながら思う。。
プレゼントのセーターは、手編みの為か、気持ちが込められているからか本当に温かい。
まるで聖良に抱きしめられているようで着る度に気を付けていないと頬が緩んでしまいそうになる。
だめだな。ここまで重症だと。
でもこのセーターを着ていると、何処にいても何をしていても聖良の気配が俺の周りに纏わり付いている気がする。冬が終わる前にボロボロになってしまうんじゃないかと心配になってくるのは考えすぎでは無いと思う。

ふわりと首に纏うマフラーさえもまるで聖良の腕が絡んでいる錯覚にさえ陥りそうなのだから末期症状と言って良いだろう。


かなり重度の聖良禁断症状だ。