クリスマスの余韻が俺の中に残っていて、聖良を求める男としての本能の部分が日増しに大きくなって来ているのがわかる。

聖さんに交際を認めてもらった事と聖良が俺の心の重荷を軽くしてくれたおかげで、自分の感情を以前よりもストレートに出せるようになってきたような気がする。

良い面もあるが問題は理性を抑える箍が外れやすくなった事だ。もちろん聖良限定だけどな。

限界は日に日に近くなって来ている。

今だって聖良の顔を見たらすぐにキスしてしまいそうだ。


いや、それだけで済めば良いけど…。



……自信ねぇな。



会っていないせいもあるだろうが、最近は電話で聖良の声を聞くだけでも俺の中にイライラとした感情が湧きあがって来るようになった。

今すぐに聖良を抱きしめてキスをしたい。

その白い喉元に唇を這わせ甘い声を聞きたい。

聖良がいないと夜も明けないし朝も昼も無いようにすら思える。