【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~




チュッ……




不意に唇に触れた柔らかいもの


聖良?

チュッとかって…聖良が何の前触れも無く俺に抱きついてキスするなんてありえねぇだろ?


これって夢か?

前にも聖良から迫ってくる夢って見たことあったなそう言えば…。

あの時は俺、すげぇ冷静で夢だからいいかなんて思っていたんだっけ。

今のも夢なら問題は無いんだが…。


「龍也せんぱぁい♪だあいすきvv」



そう言って俺の首に抱きついてキスを繰り返してくる聖良はやっぱり現実で…。


どう考えてもこのままの状態は俺の理性にとってはまずい状態で…。


聖良ってもしかして、酒を飲むとキス魔になるのか?


マジかよ。朝までこの状態で迫られたら俺絶対理性なくす自信大ありなんだけど。


聖さんの言った地獄ってこのことかよ。ひでぇじゃん。こんな生殺し。チラリと時計を見るとまだ、10時過ぎ…。

朝までって事はせめてみんなが起き出す時間って事だろうな。



8時としても少なくとも後10時間か…。



やべぇ…こんな聖良と朝まで我慢なんて俺、本当に出来るのかよ


「ちょっ…待て聖良。そんなことされたら俺おまえを襲ってしまうじゃねぇかよ。」

必死で理性を繋ぎ止め、聖良を正気にさせようとする。

「ふふっ。いいですよ。今夜サンタさんが勇気をくれたらって思ってましたから。」


聖良…あの時とは状況が違うんだよ。

せっかくのその台詞は今度シラフの時に頼むな