それはまるで目眩でも起こしたような感覚で、一瞬なにが起きたのかわからなかった。
水槽のイルカが視界から消えて…
気付いたら先輩の吐息がすぐ傍にあって…
あたしは先輩の腕の中に抱すくめられてキスの雨を受けていた。
唇をぴったり塞がれて口内に先輩の想いが流れ込んでくる。
「ん…っ…。セン…パ…。」
何も言わせないという風に何度も絡められる舌に必死に応えて、想いを返す。
あなたが好き…あなたを支えてあげたい…。
唇の端から漏れるどちらのものか分からない唾液をそっと舌で絡め取りようやくあたしの唇を解放した先輩はあたしを痛いくらいに強く抱きしめて、僅かに震える声で言った。
「聖良…ありがとう。おまえが傍にいてくれるだけで俺は救われるんだ。」
あたしは静かに抱きとめるように先輩に手をまわす。
先輩は深呼吸をするように息を整えてから悲しい声で言った。
水槽のイルカが視界から消えて…
気付いたら先輩の吐息がすぐ傍にあって…
あたしは先輩の腕の中に抱すくめられてキスの雨を受けていた。
唇をぴったり塞がれて口内に先輩の想いが流れ込んでくる。
「ん…っ…。セン…パ…。」
何も言わせないという風に何度も絡められる舌に必死に応えて、想いを返す。
あなたが好き…あなたを支えてあげたい…。
唇の端から漏れるどちらのものか分からない唾液をそっと舌で絡め取りようやくあたしの唇を解放した先輩はあたしを痛いくらいに強く抱きしめて、僅かに震える声で言った。
「聖良…ありがとう。おまえが傍にいてくれるだけで俺は救われるんだ。」
あたしは静かに抱きとめるように先輩に手をまわす。
先輩は深呼吸をするように息を整えてから悲しい声で言った。



