「先輩あれ、乗りましょう。」
聖良が指差したのは大きな観覧車だった。もう少し暗くなればライトアップされとても綺麗になるだろう。
「聖良高い所平気なんだな。じゃあ、行こうか。」
俺をどんどん優しく素直に変えていく聖良。
おまえの望むことならどんな事だって叶えてやるさ。
ゆっくりと観覧車が回りだす。地上が遠く離れて空が近くなって来る。
にわかに暗くなり始めたかと思うと冬の夕暮れはあっという間に訪れた。
俺達が観覧車に乗り込んだ頃、急速に夕日がその姿を滲ませ始め、空を紅く染め始めたかと思うと、一番高い位置に到達する頃にはもう太陽は跡形も無く僅かに沈んだ位置を紅く染めているだけだった。
空には夕日に変わって白く輝く月と宝石をちりばめたような星が姿を表していた。
「すごい…綺麗。」
「うん。地上に降りるとイルミネーションの光に負けてここまで綺麗に見えないよ。夕日と星を両方見れるなんてすげぇラッキーだったな。」
「あたしの普段の行いがいいからですよ。」
おどけて胸を張って見せる聖良。こんな仕草まで何をとっても可愛いから困る。
「聖良…今日は楽しかったよ。聖良とデートが出来てよかった。無理だと思っていたし、響には本当に感謝だな。予定外のハプニングもあったけど、臨時収入もあった事だしな。」
先ほどのコンテストの事を思い出し、聖良を見ると頬を染めて恥ずかしそうにしている。
「俺達って、結構お似合いのカップルっていう風に世間では見られているってわかっただろう?もっと聖良は自分に自信を持っていいんだよ。俺の傍で笑っている聖良の笑顔は誰にも負けないくらい綺麗だし、本当に天使みたいにかわいいんだぜ。」
肩を抱き耳元にそっと囁く。狭い観覧車の中で身を寄せ合って隣に座っているんだから耳元で話す必要なんて無いのに何故かそうして、聖良に特別な想いを伝えたい気持ちだった。
聖良が指差したのは大きな観覧車だった。もう少し暗くなればライトアップされとても綺麗になるだろう。
「聖良高い所平気なんだな。じゃあ、行こうか。」
俺をどんどん優しく素直に変えていく聖良。
おまえの望むことならどんな事だって叶えてやるさ。
ゆっくりと観覧車が回りだす。地上が遠く離れて空が近くなって来る。
にわかに暗くなり始めたかと思うと冬の夕暮れはあっという間に訪れた。
俺達が観覧車に乗り込んだ頃、急速に夕日がその姿を滲ませ始め、空を紅く染め始めたかと思うと、一番高い位置に到達する頃にはもう太陽は跡形も無く僅かに沈んだ位置を紅く染めているだけだった。
空には夕日に変わって白く輝く月と宝石をちりばめたような星が姿を表していた。
「すごい…綺麗。」
「うん。地上に降りるとイルミネーションの光に負けてここまで綺麗に見えないよ。夕日と星を両方見れるなんてすげぇラッキーだったな。」
「あたしの普段の行いがいいからですよ。」
おどけて胸を張って見せる聖良。こんな仕草まで何をとっても可愛いから困る。
「聖良…今日は楽しかったよ。聖良とデートが出来てよかった。無理だと思っていたし、響には本当に感謝だな。予定外のハプニングもあったけど、臨時収入もあった事だしな。」
先ほどのコンテストの事を思い出し、聖良を見ると頬を染めて恥ずかしそうにしている。
「俺達って、結構お似合いのカップルっていう風に世間では見られているってわかっただろう?もっと聖良は自分に自信を持っていいんだよ。俺の傍で笑っている聖良の笑顔は誰にも負けないくらい綺麗だし、本当に天使みたいにかわいいんだぜ。」
肩を抱き耳元にそっと囁く。狭い観覧車の中で身を寄せ合って隣に座っているんだから耳元で話す必要なんて無いのに何故かそうして、聖良に特別な想いを伝えたい気持ちだった。



