アイスショーの準備の進んでいるリンクは滑走できるエリアは半分に制限されていたけれど、へたくそなあたしが滑るには充分すぎるくらいの広さがある。
龍也先輩は運動神経が良い為難なく滑っているけれど、あたしは手すりの掃除をしているようなもので先輩の差し出す手に手を重ね…るんじゃなくて縋り付いて何とか立っているって感じだ。
大体こんなツルツル滑る氷の上を自由自在に滑れる事のほうがおかしいと思わない?
あたしの手を握り腰に手をあてゆっくり滑ってくれる龍也先輩はとてもやさしくて、凄くドキドキする。繋いだ手から鼓動が伝わるんじゃないかと思うくらいに心臓がビートを打っている。
龍也先輩みたいな素敵な人があたしをエスコートするように滑っているのはきっと凄く絵になっているんだと思う。
だってほら、リンク内にいる誰もがあたしたちを見ているもの。
なんだか恥ずかしい。あたしなんかが先輩と一緒にいると不釣合いだって思われてしまうんじゃないかな。
周囲の視線が気になって集中できなくなっていたせいだろうかバランスを崩してふらついてしまった。
「あ、きゃっ!ひゃあぁぁっ。」
「危ない聖良。」
強く腕を引かれ抱きしめられる。すっぽりと先輩の腕の中に収まったあたしは何とか転ばずに済んだみたいだった。
「ひゃ~~。怖かった。ありがとうございます先輩。」
「大丈夫か。あんまり下ばっかり向くな。目線を高くするんだ。」
だって…視線を感じて出来ないんだもん。
「…って、無理か。これだけギャラリーが多いとなぁ。みんな聖良が可愛いからずっと目で追っているしな。俺もちょっと嫉妬で限界かも…。」
何を言ってるんでしょうかみんなが見つめているのは先輩なのに。
「先輩…それって勘違いです。みんなが見ているのは先輩ですよ。」
「ン…それもあるかな。俺達二人を見ているんだよ。きっとあれのせいだ。」
先輩の視線の先にはなにやらポスターのようなものが貼ってあった。
龍也先輩は運動神経が良い為難なく滑っているけれど、あたしは手すりの掃除をしているようなもので先輩の差し出す手に手を重ね…るんじゃなくて縋り付いて何とか立っているって感じだ。
大体こんなツルツル滑る氷の上を自由自在に滑れる事のほうがおかしいと思わない?
あたしの手を握り腰に手をあてゆっくり滑ってくれる龍也先輩はとてもやさしくて、凄くドキドキする。繋いだ手から鼓動が伝わるんじゃないかと思うくらいに心臓がビートを打っている。
龍也先輩みたいな素敵な人があたしをエスコートするように滑っているのはきっと凄く絵になっているんだと思う。
だってほら、リンク内にいる誰もがあたしたちを見ているもの。
なんだか恥ずかしい。あたしなんかが先輩と一緒にいると不釣合いだって思われてしまうんじゃないかな。
周囲の視線が気になって集中できなくなっていたせいだろうかバランスを崩してふらついてしまった。
「あ、きゃっ!ひゃあぁぁっ。」
「危ない聖良。」
強く腕を引かれ抱きしめられる。すっぽりと先輩の腕の中に収まったあたしは何とか転ばずに済んだみたいだった。
「ひゃ~~。怖かった。ありがとうございます先輩。」
「大丈夫か。あんまり下ばっかり向くな。目線を高くするんだ。」
だって…視線を感じて出来ないんだもん。
「…って、無理か。これだけギャラリーが多いとなぁ。みんな聖良が可愛いからずっと目で追っているしな。俺もちょっと嫉妬で限界かも…。」
何を言ってるんでしょうかみんなが見つめているのは先輩なのに。
「先輩…それって勘違いです。みんなが見ているのは先輩ですよ。」
「ン…それもあるかな。俺達二人を見ているんだよ。きっとあれのせいだ。」
先輩の視線の先にはなにやらポスターのようなものが貼ってあった。



