聖良と指を絡め手を繋ぐ。それだけでまるで心まで繋いでいるような気持ちになる。
繋いだ手から伝わる体温が心の中まで温かく和ませてくれるのがわかる。
俺にとって聖良は心の大切な部分の一部なんだ。
聖良を失ったら俺の心は感情を失ってしまうだろう。
暁と響に出会う前の俺のように…。
ガチャッ…
マンションのドアを開けるとふわりと暖かい空気が俺達を包んだ。
「どうぞ、遠慮しないで。」
「ハイ、お邪魔します。」
ゆっくりと部屋を見回すようにして勧めたソファーに腰を降ろす聖良。
当たり前の何処にでもあるようなマンションの一室。
2LDKのリビングは12畳だがそれ以上の広さに感じるのは必要最小限のものしか置いてない殺風景な部屋のせいだろう。
聖良は戸惑った様子で不思議そうに部屋を見回しては俺のほうに問い掛けるような視線を送ってくる。
部屋の雰囲気で違和感を感じたんだろう。
俺は対面式のキッチンでコーヒーを入れながら聖良の様子を見つめていた。
もしかしたら気付いたのかもしれない。俺が聖良にこれから話そうとしている事の一つを。
繋いだ手から伝わる体温が心の中まで温かく和ませてくれるのがわかる。
俺にとって聖良は心の大切な部分の一部なんだ。
聖良を失ったら俺の心は感情を失ってしまうだろう。
暁と響に出会う前の俺のように…。
ガチャッ…
マンションのドアを開けるとふわりと暖かい空気が俺達を包んだ。
「どうぞ、遠慮しないで。」
「ハイ、お邪魔します。」
ゆっくりと部屋を見回すようにして勧めたソファーに腰を降ろす聖良。
当たり前の何処にでもあるようなマンションの一室。
2LDKのリビングは12畳だがそれ以上の広さに感じるのは必要最小限のものしか置いてない殺風景な部屋のせいだろう。
聖良は戸惑った様子で不思議そうに部屋を見回しては俺のほうに問い掛けるような視線を送ってくる。
部屋の雰囲気で違和感を感じたんだろう。
俺は対面式のキッチンでコーヒーを入れながら聖良の様子を見つめていた。
もしかしたら気付いたのかもしれない。俺が聖良にこれから話そうとしている事の一つを。



