「コホン…。まあいい。とりあえず何も無いんだな?」
お兄ちゃんは何かを誤魔化すように咳払いして念を押すように聞いた。
…キスはありますが…。これって言わないほうが良いよね。
「聖良?オイ。何も無いんだろうな?」
黙り込んだあたしに不審を感じたのか更にしつこく念を押し始める。
これ以上詮索される前に逃げたほうがいいと判断したあたしは、とっととドアへと方向転換した。
お兄ちゃんの声があたしを追いかけてくる。
「もう!心配ないわよ。先輩に電話するから行くね!」
ばんっ!
大きな音を立ててドアを閉めるとどっと冷や汗が出てくる。
お兄ちゃんは過保護だ。
でも、だからって龍也先輩を責められるのは困る
クリスマス・パーティに先輩が来たくないって言ったらきっとお兄ちゃんは先輩とのお付き合いを許してはくれないだろう。
やっぱり先輩にきてもらってお兄ちゃんを説得するしかないのかな?
クリスマス・イヴに先輩とどこかに泊まりに行こうと誘われて一歩前に進もうと決心したばかりなのに…。
クリスマスパーティに招待か…。
なんだかひと波乱ありそうな予感がするのはあたしの考えすぎなんだと思いたい。
でもテストのヤマは当たんないのに、こう言うときの予感だけは当たるんだよね。
…龍也先輩に泊まりに行けなくなったって電話しなくちゃ。
ごめんね、先輩。
ああ、でも…お兄ちゃんの事、何て切り出そう…。
お兄ちゃんは何かを誤魔化すように咳払いして念を押すように聞いた。
…キスはありますが…。これって言わないほうが良いよね。
「聖良?オイ。何も無いんだろうな?」
黙り込んだあたしに不審を感じたのか更にしつこく念を押し始める。
これ以上詮索される前に逃げたほうがいいと判断したあたしは、とっととドアへと方向転換した。
お兄ちゃんの声があたしを追いかけてくる。
「もう!心配ないわよ。先輩に電話するから行くね!」
ばんっ!
大きな音を立ててドアを閉めるとどっと冷や汗が出てくる。
お兄ちゃんは過保護だ。
でも、だからって龍也先輩を責められるのは困る
クリスマス・パーティに先輩が来たくないって言ったらきっとお兄ちゃんは先輩とのお付き合いを許してはくれないだろう。
やっぱり先輩にきてもらってお兄ちゃんを説得するしかないのかな?
クリスマス・イヴに先輩とどこかに泊まりに行こうと誘われて一歩前に進もうと決心したばかりなのに…。
クリスマスパーティに招待か…。
なんだかひと波乱ありそうな予感がするのはあたしの考えすぎなんだと思いたい。
でもテストのヤマは当たんないのに、こう言うときの予感だけは当たるんだよね。
…龍也先輩に泊まりに行けなくなったって電話しなくちゃ。
ごめんね、先輩。
ああ、でも…お兄ちゃんの事、何て切り出そう…。



