【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~

あたしを抱きしめてクリスマスの予定を楽しそうに話す龍也先輩を見つめていると、それだけで幸せな気分になってくる。

まだこわいんだけど…でも、先輩が望んでくれるならクリスマスにはサンタさんが勇気をくれる事を祈ってみようかななんてちょっと大胆な事も思ってしまう。

「今からじゃホテルとか取れないかな?」なんてブツブツ言っている龍也先輩。
やっぱりイヴの夜は寝かせて貰えないのかも知れないと考えて頬が熱くなってくる。

そんなあたしを見て先輩は益々嬉しそうにイジワルを言うの。


「ケンカの後は仲直りにえっちが一番仲良くなれるって…知ってた?」

真っ赤になるあたしを楽しそうに見ている先輩。
クスクスと笑いながらギュッと抱きしめて頬にキスを落としてくる。

仲直りにはえっちが一番って、それって今回のことを言っているんだよね。


…って、初めてのえっちは仲直りの為って事になるんでしょうか?


もう仲直りしたから…いいじゃないですか…。