「Step Upは…サンタさんの気分次第ですね。」
あたしがそう言ったときの先輩の顔をあたしは一生忘れないと思う。
驚いたように見開かれた瞳。何か言いたそうに僅かに開いた唇。あたしの言葉が理解できなかったように一瞬固まって…。
それからゆっくりと表情を変え、あたしの大好きなあの笑顔になった。
あぁ…やっぱりこの笑顔が大好きだ。
その想いがあたしの背中を押す勇気をくれた。
「サンタさんがあたしに勇気をプレゼントしてくれたらきっとStepを踏み出せると思うから…。そのときはちゃんと手を繋いでいてくれます…――っ!」
手を繋いでいてくれますか?――その言葉は最後まで言わせてもらえなかった。
いきなり唇を塞がれてしまったから…。
何度も繰り返される激しいキス。
先輩の想いの深さが伝わってくる。あたしはこんなにも求められているんだと思うと嬉しくなる。
長い激しいキスからようやく解放された時には息があがって自分を支える力さえ残っていなかった。
「絶対離さないから。ずっと手を繋いでいてやるよ。眠れないかもしれないから覚悟しておいて♪」
幻聴だと思いたいとんでもない言葉が耳に飛び込んできた。
満面の笑顔で嬉しそうにそう言って強く抱きしめてくる龍也先輩の言葉に顔が引きつるのを感じる。
後悔先に立たず…。
あたし、もしかしたらとんでもない事を言ってしまったのかもしれない。
自分の言った言葉を取り消したくなったのは言わなくてもわかるよね?
あたしがそう言ったときの先輩の顔をあたしは一生忘れないと思う。
驚いたように見開かれた瞳。何か言いたそうに僅かに開いた唇。あたしの言葉が理解できなかったように一瞬固まって…。
それからゆっくりと表情を変え、あたしの大好きなあの笑顔になった。
あぁ…やっぱりこの笑顔が大好きだ。
その想いがあたしの背中を押す勇気をくれた。
「サンタさんがあたしに勇気をプレゼントしてくれたらきっとStepを踏み出せると思うから…。そのときはちゃんと手を繋いでいてくれます…――っ!」
手を繋いでいてくれますか?――その言葉は最後まで言わせてもらえなかった。
いきなり唇を塞がれてしまったから…。
何度も繰り返される激しいキス。
先輩の想いの深さが伝わってくる。あたしはこんなにも求められているんだと思うと嬉しくなる。
長い激しいキスからようやく解放された時には息があがって自分を支える力さえ残っていなかった。
「絶対離さないから。ずっと手を繋いでいてやるよ。眠れないかもしれないから覚悟しておいて♪」
幻聴だと思いたいとんでもない言葉が耳に飛び込んできた。
満面の笑顔で嬉しそうにそう言って強く抱きしめてくる龍也先輩の言葉に顔が引きつるのを感じる。
後悔先に立たず…。
あたし、もしかしたらとんでもない事を言ってしまったのかもしれない。
自分の言った言葉を取り消したくなったのは言わなくてもわかるよね?



