【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~

「俺達デートってしたこと無いだろ?普通のカップルみたいに外で会ったりしてみないか?もうすぐクリスマスだしさ。…今日何日か知ってるか?」

先輩があたしの髪を弄りながら聞いてきた。先輩が聞きたい事はすぐにわかった。あたしもすごく気になっていた事だったから。

「はい、クリスマス・イヴまで…後3日ですね。」

「聖良、クリスマスは…俺と一緒に過ごせる?まだ外出はムリかな。」

そう言って頬に落とされるキス…。やっぱり放課後までこの調子なのかも知れないと確信しつつある。

「外出は多分いいと思うけど…先輩と一緒に過ごせるんですか?」

あたしの言葉にに先輩はすごく嬉しそうにニッコリと微笑んだ。すごく綺麗なんだけど同時にゾクッと何か背筋を走るものを感じる。

…この微笑みは悪戯とか何か企みのあるときの表情なんだよね。ほんの少しこわくなりつつも、先輩の次の言葉を待つ。


「クリスマスは出来れば外泊できないか?一晩中聖良を抱いていたいんだけど…だめかな?」


頬に額にキスの雨を降らせる合間に囁かれる甘い質問に思わず頷きそうになる。

ちょっと待って?…えっと、それはどういう意味でしょうか?

ただ抱きしめるだけって事?それなら今もしているよね。

心臓がドキドキして止まらない。


多分…やっぱりそう言う事なのかな?