薔薇姫-バラヒメ-


一拍置いて、騒ぎ出す女たち。


ポカンと口を開けるメイ。



こうでも言っておかないと、こいつらがメイに何するかわかったもんじゃない。


「そういう訳ですから、すみません」


これで、事は片付くと思った。


…けど俺は、女を甘く見ていたことに気づく。


「ちょっとぐらいいいでしょ?」


「ロゼ様と妹さんも一緒に!」


どれだけ厚かましいんだ!!


…と叫びたいのをぐっとこらえ、どうすればいいものか、と悩む俺。


周りの雑音がうるさくて、イライラする。


「…レオ様」


さりげなく近くにいたロゼが、小さく呟いた。


「メイ様が、いらっしゃいません」


「!」


俺は一瞬堂目した後、すぐに目でメイの姿を探す。