「学生の方はどうなの?お前と仲が良いやつ?」



上野がカツ丼を頬張りながら聞いた。



「完全に俺の勘だけどさ…俺のこと好きみたいなんだよ。あっ…俺もゼミ生好きになったんだけど…」



脳裏に橋本の目が写った。

大人っぽくて、輝いていて、かわいらしい瞳…。

あんな目で見つめられたら…俺平常心を保てないよ…。



「脈ありってこと?それって…我慢できるかぁ?」

「ん?どういうこと?」



我慢って?

何が?




上野は一息おいて急に真面目な顔になった。


俺も上野につられて、真面目な顔をした。