恥ずかしそうにペコッと頭をさげた橋本さんは、足早に自分の席に戻っていった。




時計を見たら、授業終了時間までまだだいぶ時間がある。



「今日は雑談してていいぞ〜」



もう今日は自由時間だ!

ということで、教室から出ないかぎりなにをしてもいいことにした。



みんなが騒がしくなりだし、橋本さんを一目見てみた。



どうやら本当にシャイなようで…なかなか自分から話し掛けることができないらしい。




「橋本さんだっけ?」




一人きりでいる橋本さんに気付いた小川という学生に話し掛けられ、ようやく橋本さんに少し笑顔が見えた。