「先生、今までありがとう」

「最後まで心配かけてごめんね…」

「お幸せに。また遊びに来るよ」



証書をもらったゼミ生が一人ずつ俺のとこにきて、握手をした。


全員の目には涙。


そして、俺の目にも涙…。


立派な姿に感動して、何も言葉をかけられず、泣きながら握手。


こんな俺を頼ってくれて…ありがとう。



みんなと握手が終わり、次の先生の番になった。


俺はステージから席に戻り、涙を拭った。


それでもまだ溢れてくる涙。



旅立つゼミ生を見るのは誇らしいけど、やっぱり卒業って悲しいもの。