「先生！大丈夫！？」

「あぁ…大丈夫だよ」



倒れた俺を見た夢香が真っ先に俺のところにきてくれた。

小川に話し掛けられたが、それを無視してまできてくれた夢香…。



「小川君！ちゃんと先生に謝ったら！？こんなのひどいよ！」



いいよ、夢香…。

俺のために必死にならなくていい｡

こんな俺の元にすぐに駆け付けてきてくれただけで嬉しいんだから…。



「なんで…なんで藤村先生の研究室にきたの？どうして俺が告白した後っていうこのタイミングに?」



小川が俺達を睨みながら､何かを感じ取ったように言った。