傷付け合うわたしたち

 


「本当に誰も、何も心あたりは無いのか?」


先生の言葉に、


「……ハナちゃん、自分でゴミ箱にでも捨てたんじゃないの?」


「あ、そういえば、玄関のところのゴミ箱に捨ててあったの見たような気がする」


Bさん達は次々とそんなことを言い出した。 


「……そのゴミ箱のところへ案内しろ」


なんでわたし達が?というBさん達を連れて、先生は教室を出て行った。


戻ってきた時、先生はわたしの上履きをわたしに差し出した。


「あったぞ。少し汚れてるから今日は持って帰って洗ったほうがいいな」