傷付け合うわたしたち

 

「大丈夫です」


先生の言葉にわたしは言った。


「書かれたページの授業は終わったし、それに、この教科書、親にも見せなきゃ!」


わたしはBさん達に聞こえるようにそう言った。


優しくしてくれる人もいる。


助けてくれる人もいる。


一人で悩まなくてもいい。


そう思った。


母親には言わなかった。


心配をかけたくなかったし、「わたしは大丈夫だ」そう思えたから。