傷付け合うわたしたち

 

「話って、なあに?」


お昼休み早々の女子トイレで、わたしはひとり、Bさん達6人と向き合った。


仲良くしよう、の申し出をわたしは完全に信用した訳じゃなかった。


わたしの友達は、


「よかった!これでもう授業中とか体育の時に、聞こえるように笑われたりしないで済む!」


と、無邪気に喜んでいた。



でも、素直に喜べないわたしがいた。



さっちゃんのこともある。


それに、今まで無視したり人の失敗を笑ったりしていたBさん達が、何故いきなり、それも向こうから「仲良くしたい」なんて言って来たのだろう?