「でも、たかが好きなアイドルのことで無視するなんて、Bさん達ってずいぶん子供っぽいと思わない?」


学校の帰り道、さっちゃんが不満を口にする。


「Bさん達にとってはそれは「無視したい」と思うことだったんじゃないの?」


わたしは事もなげに答える。


「でもさ、無視された人がどんな気持ちするか、わかってないよね。一度同じ苦しみ味合わせたいよ」


「同じ苦しみって……同じことまたあったら、わたし嫌だよ」


「でもいつかBさん達に天罰がくだる。わたしはそれを祈ってる」