傷付け合うわたしたち

 

さっちゃんの話は、姉も卒業した中学3年生の頃の話。


クラスでも目立つ女の子に目をつけられたさっちゃんの周りには、わたしともう一人の女の子だけしかいなくなった。


もともとは7人のグループ。


「無視されている」ことでさっちゃんはだんだんとわたし達仲良しの友達に依存するようになる。


「わたしの側から離れないで!」


「あの子とは話さないで!」


そう言ってわたし達を縛るようになって、仲良しグループが一人、また一人とさっちゃんから離れていく。