傷付け合うわたしたち

 


それらの先輩の言葉について、わたしは全く気にしなかった。


気にする必要も無かった。


なぜなら、姉に言えない文句をわたしに言ってるだけだってわかっていたからだ。


わたしは姉が大好きだった。


優しくて可愛くて頭もよくてカッコイイ彼氏までいる、自慢のお姉ちゃん。


姉はよく家で、「○○さんの彼氏から告白されて、○○さんグループに文句言われちゃった」みたいなことをよく母親と話していた。


もちろん、姉は黙ってやられているタマじゃない。


わたしも妹のはしくれだ。


姉とケンカする恐ろしさは身に染みてわかっている。