「そうだよね。指があろうがなかろうが、ママはママだよ。その女の子だって、そうなんだよ?」


「そっか……」


「その女の子は、いつも泣きながら学校にいるの?」


「ううん、笑ってるよ!友達もいっぱいいるんだよ!!」


「そうか、スゴイね。ママがもし明日、指が無くなったらママ泣いちゃうな。その女の子、とても強いんだね」


「……ほんと、そうだねぇ」


「強い女の子と出会えて、よかったね」


「うん!!」


娘が輝くばかりの笑顔を見せた。