【翼side】 いつの間にか足が動くんだ。 あの中庭へ――― なぜだろう、 あの場所が好きだから? それとも、 あいつに会いたいから? そんなことを考えながら いつものベンチに寝転がる。 そしてあいつがきたら 「またきたんや」 なーんて素っ気なく答えてしまう。 だからごまかして頭をなでる。 そして顔を真っ赤にしカワイクなるから 一石二鳥だったり。 「そいえば、お前名前は?」 数回会ってんのにいまごろ自己紹介。 こんなの初めてだ。 「ひ、日向」 ってもじもじしてんのがたまらない。