「早く行こう」と言って、私は飛鳥の服の裾をつかんで引っ張った。 すると飛鳥は私から視線をはずして、困惑気味に言った。 「…いーの?お父さんたち」 …私、わざと無視したんだけどな。 そう思ったけど、飛鳥がそう言うから、仕方なく金魚すくいに目を向けた。 ─けど、 「いない」 は!?どこ行ったの、あの二人!! キョロキョロと見渡してもやっぱり二人の姿が見当たらない。 「…行こ」 あんな自由な奴ら知るかッ! 私は再度飛鳥を引っ張ると早歩きでその場から退いた。 .