「冗談だよ。こんなに持って帰れないし。全部返す」
飛鳥はクスッと笑ってそう言うと、掬った金魚を全て水槽の中に戻した。
もう、そんな風に言われたら冗談でも何でも許しちゃうよ!
全て戻し終わると、飛鳥はまたニコッと笑った。
あぁ、飛鳥…かっこいー…。
…あれ?
でもさ、お店の人にとったら、これって商売になんないんじゃないの?
「……」
…まっいっか!
お金は払ったし、それに一気に金魚を取られずに済んだんだから、むしろ良かったじゃん!
「美緒?」
私が俯いていると、飛鳥が私の顔を覗き込んだ。
「ん?何でもないよ!さて、次はどこ行く?」
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