私はニヤケたまま金魚すくいのとこまで来た。
飛鳥がお金を払っている近くで、私は金魚を掬っている人に目がいった。
次々と金魚を器に入れてく。
すげー!
私はその人をジッと見ていた。
紺色の甚平を着ている男の人。
隣には女の人がいて男の人の掬っている姿を見ている。
「……」
待った!…え?
いやぁ嘘だろ!?
…この後ろ姿見覚えがあるんですけど。
「これ家に持って帰って美緒と美智瑠に見せてあげましょうよ」
「そうだね。美緒は喜ぶだろうな」
「……」
…お父さん、お母さん…。
「こんなとこで何してんのッ!」
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