鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★





「つ、着いたぁ…」



「遅い!何時間待ったと思ってるの?」



ダッシュで走った私は今神社に着いた。


そこには仁王立ちのご立腹な光様がいて…って



「何時間も待ってないでしょ?たかが10分程度じゃん」


「13分37秒よ!」



…細かっ!!


全く…でもそんなに怒ってないね、光。


…ど、どうした!?


今日の朝も怒らなかったし。


なんかあんま怒らない光も気持ち悪いよねーっ。










…いつもならここで殴られるのに、何故!?


私、無傷だよ?



…えっ?マジで大丈夫?
(結構心配)



私はとても心配な目で光を見た。けど、光はご機嫌な様子。



「…あれ?光も浴衣着てるんだね」



じっと見ていた私は光が浴衣を着ているのに気が付いた。


光が着ると色っぽいねぇ(笑)



「もちろん!だってお祭りじゃない」



あっ…そ、そうですよね。


なんか、光がいつもよりだいぶ機嫌が良いのはお祭りだから…?


「ちゃんと浴衣着てきたわね」


「?うん…」



光はそう言うと屋台の方へ歩いていった。


今の発言は何?


駄目だ。今日の光はマジで意味プー!



って、ちょっ!ちょっと待ってよ!



私を置いてくなァァ!