鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★




「ハァハァ…」


余裕な時間に出たはずなのに



「ハッ…ハァハァハァ」




何で…









何で走ってるのーーっ!






って思うでしょ?




それがさぁ…聞いてよ!


あのね、家を出たすぐ後に光から


『私、今着いたから今すぐ来なさい』


って電話があったの。



…待ち合わせ6時って言ったの光だよね?


しかも自分が着いたから今すぐ来いって…




本当どこまで自己チューなの?



というわけで、何だかんだ言いつつも逆らえない私は、必死に、もう浴衣なんてお構いなしに走っているわけですよ。



こんな私って、惨め…?