鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★




「キャァー!飛鳥!飛鳥!大丈夫!?あすかぁ!死なないでぇぇ!」



美緒はそう言ってネギを外した。



…死にそうになったのは美緒のせいだろ。


もう少しで窒息死するところだった。




はぁ。やっぱり駄目だ。

美緒に看病してもらうのは止めよう。


その方が絶対に早く風邪が治るし。



「美緒、もういい…」



「んー。ネギが駄目なら次は…」



美緒は俺の話を無視して一人考え始めた。


「美緒。マジでやめ…」




「あ!氷!氷で冷やせばいいんだ!」


「……。」



うん。それならいいや。


良かった、まともな事で。また変な事言い出すのかと思った。


まぁ最初にそれを思いついて欲しかったけど。




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