鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★



嫌な予感的中。


つーかどっから持ってきたんだよ、そのネギ。



「ふぅ。家まで猛ダッシュしちゃった。でも、飛鳥が風邪引いたとなればこれ位大したことないよ!」






…馬鹿でしょ。



いや、もう馬鹿というより天才に入るかも。



普通家まで取りに行くか?


しかも家まで行ったなら風邪薬とか、もっと風邪に効くもん持ってこいよ。


今時ネギで治す奴いねーだろ。




「じゃあ飛鳥、寝て!首に巻き付けてあげる。」



まぁさ、美緒がわざわざ家まで行って持ってきたものだし?

それに美緒が看病してくれるんだから文句は言えない。


俺は美緒に言われたとおり横になった。



「飛鳥!巻けば直ぐに治るからね!」



…巻いただけじゃ直ぐには治んねーだろ。





─っにしても







「…美緒…くっ…苦し…い…。」



巻く力半端ねぇ!


息が苦しい。


これじゃあ美緒に殺される…。



俺は意識が飛びそうになりながらも美緒に必死に言った。



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