2人とも…気付かないのかな…?
ヒロくんの髪型について、
瑠璃ちゃんもケンくんも何も触れない。
あれ…?
「な?そんな変わってないんだよ。
それで気付いてくれた雛姫はえらい!」
耳元で、小さな声で耳打ちされる。
グンっと近くなった距離に、ドキドキした。
「何してんのー?2人とも置いて行っちゃうよー」
瑠璃ちゃんが、キラキラした笑顔を向けて、
私達を見て、おいでおいでと手を大きく振って呼ぶ。
「雛姫、行こっ!」
そう言って、掴まれた手首。
大きな暖かいてのひらが…
私のドキドキを…一層うるさくさせた。

